ようこそ九州支部へ

ごあいさつ ~「九州のフロントライン」として~

 九州支部は、2015年以降、運営体制を一新し、支部独自の活動を強化してきました。以下の取り組みが特に重要な成果として挙げられます。
- 研究専門委員会の設置: 毎年研究課題を公募し、地域特性に応じた研究を実施。
- 講習会・技術者勉強会の開催: 企業技術者も積極的に参加し、情報交換を促進。
- 学生シンポジウムの開催: 若手研究者や学生間の交流を支援。
- 現場見学会: 建設現場の見学を通じて、市民・技術者の理解を深める。
- 支部長学生表彰: 優れた研究成果を持つ学生を毎年表彰。

 また、2020年度以降のコロナ禍の下では、オンライン開催を活用して支部活動の継続を図りましたが、2023年度に対面での年次大会開催を再開して、現在は活動を復調できております。これも当支部の運営を担っていただいておられる各委員、ならびに事務局員をはじめ、支部会員の皆様と関係者の方々のご協力とご支援によるものです。ここに厚くお礼申し上げます。
 当支部はこれらの実績を踏まえつつも、次のような課題に直面していると考えております。

  1. 支部会員数の減少: 10年間で約15%減少しており、若手の継続的な加入が必要。
  2. 経費の増加と煩雑な事務作業:
    活動の多様化に伴い、経費管理や運営負担が増大。
  3. 財政基盤の強化: 年次大会還元金に依存した財政構造の見直しが求められる。
  4. 災害対策と維持管理: 九州地域のインフラ維持・災害対策の強化が重要。
  5. 新技術の導入と社会実装: 研究成果を地域の実務に活かす仕組みの整備。
  6. 情報発信の強化: 学術成果や活動内容の広報を強化し、支部の認知度を向上。

 今後はさらに具体的な戦略により支部の課題を克服しつつ、地域に根ざした発展を促すための変革と努力が求められていると思います。特に産学官におよぶコンクリート工学に精通した技術者と研究者の育成、市民への情報提供、および高校生・小中学校生といった次世代を担う人たちとの交流をより活発にしていきたいものです。そうしたことを基本に据えて次のように事業の展開を図りたいと存じます。

  • 若手研究者や技術者の育成:
    技術者勉強会・学生シンポジウムを強化し、新たな人材を育成。
  • 学会・産業界との連携強化:
    共同研究や技術発表の場を拡充し、産官学の協力体制を強化。
  • 運営の効率化: デジタルツールの活用による事務作業の簡素化。
  • 財政基盤の多様化: 助成金・企業支援の活用を検討し、持続可能な活動を展開。
  • 地域インフラへの貢献: 九州の環境に適した技術開発と災害対策研究の推進。
  • 情報発信の拡充: SNSやウェブサイトの活用を進め、広範囲な情報共有を図る。

 かなりの大風呂敷を広げたものだとのご批評もあるかと存じますが、もちろん会員の皆様のご理解とご協力を賜り、共に「千里の道」の「一歩」を踏み出すことを切に願っております。そのためにも、当支部では若い研究者・技術者、さらに現場実務者の方々への支援を特に強化して参りたいと存じますため、今後とも何卒宜しくお願い致します。

JCI九州支部 九州支部長 重石 光弘
(熊本大学)

R7年度支部執行部名簿

(準備中)

歴代の九州支部長

平成 8, 9 年度; 出 光   隆(九州工業大学)
平成10,11年度; 松 藤 泰 典(九州大学大学院)
平成12,13年度; 松 下 博 通(九州大学大学院)
平成14,15年度; 崎 野 健 治(九州大学大学院)
平成16,17年度; 大 和 竹 史(福岡大学)
平成18,19年度; 江 崎 文 也(福岡大学)
平成20~22年度; 添 田 政 司(福岡大学大学院)
平成23~24年度; 毛 井 崇 博(九州工業大学大学院)
平成25~26年度; 幸 左 賢 二(九州工業大学大学院)
平成27~28年度; 佐 藤 嘉 昭(大分大学)
平成29~30年度; 原 田 哲 夫(長崎大学)
令和元年~令和2年度; 村 上   聖(熊本大学)
令和3年~令和4年度; 濵 田 秀 則(九州大学)
令和5年~令和6年度; 小 山 智 幸(九州大学)
令和7年~現在; 重 石 光 弘(熊本大学)